札幌に来てもうすぐ1カ月になる

急転直下札幌に帰ってきて、もうすぐ1カ月が経つ。

 

少し幅の足りないカーテンの隙間から差し込む朝日で目を覚まし、名古屋にいた時とは違う曲を選んでかけながら出社し、頭を使わなくてもいい仕事をしながら考えなくてもいいことを考えて、時間にはほぼその日の仕事を終え、後ろめたさを感じながら他の人達より先に家路につく。そんな平日を繰り返している。

 

環境も職場の人間関係も一新されたものの、どうにも仕事中に周囲の目が気になるのが治らない。

引き続き心療内科にもかかっており、先日札幌に来てはじめて問診を受けた。思いの外込み入った話をして、「渡邊さんにはアドラーをお勧めします」「『嫌われる勇気』は読みました。『課題の分離』ではコロナ禍を克服できないのでは」「読んだことあるのならぜひ繰り返し読んでみてください」などのやり取りを経て、渋々電子書籍版を購入する。個人的に電子書籍は、①紙で持っている本を電子でも買う②すでに持っている本と同じような内容が予想される本を買う③かさばりそうな漫画を買う という使い方がいいと思っている。

 

そんなわけで、仕事中に心がざわついた時には携帯片手にトイレに逃げ込み、「嫌われる勇気」を補給してから自席に戻る。これを一日に何度も繰り返している平日なのである。